夏の甲子園に出場してくる3年生投手たちはその多くが、2年半の練習で自己の能力をほぼ“MAX”まで高めた完成形の高校投手たちだ。その中に一握り、プロ入りしてさらに進化していく投手たちがいる。
では、どんな投手がさらに進化していく可能性を持っているのか?
まず、球歴を見る。
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大きな故障もなく、フルに練習を続けてここまで来た投手。無事これ名馬といえばまさにその通りなのだが、逆に考えると、すでに目一杯能力が開発されているともいえる。
花巻東高時代の大谷翔平投手は、股関節周辺や肩の故障で、高校野球生活のおよそ3分の1の期間、全力投球できない状況にあった。にもかかわらず、試合で
投げればコンスタントに140km後半をマークしてみせた。ならば、故障が癒えて全力で練習に打ち込んだら、いったいどんなボールが投げられるのか?